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お休み中は何してる?江戸東京博物館

戦略広報課です。
両国といえば両国国技館、そして、大きな屋根が目立っていた江戸東京の歴史と文化を紹介する江戸東京博物館。(以下、江戸博)その江戸博がずっと閉まっているなあと思われている方も多いでしょう。開館から約30年が経過し、施設の老朽化が進みました。そこで2022年4月からリニューアル工事中なのです。大規模な改修のため休館期間は2025年度中までの予定。再開はまだ先になります。でも江戸博がどうなっているか気になる!という方のために工事中の江戸博を少し見せていただきました。

工事の現場をのぞいてみると

外壁は劣化している部分の補修や修理を、斜め屋根の部分は防水と屋根のふき替え工事を行っています。

斜め屋根の一番高いところは62メートル。アームが最大64メートルの大型クレーンを使って屋上に設置する機器や工事資材を運んでいます。

夜空にそびえるクレーン。こ~んなに高いんです。ということは江戸博の屋根も相当高さがあるんですね。

天井の傷みを直し、汚れをきれいにしています。また素材をコンクリートパネルからテントのような幕に変更。軽量化することで地震発生時などの落下の危険性をなくすためです。
それにしても夜間の工事現場ってちょっとキレイです。

現場からはスカイツリーも。これまた美しい・・。

お引越しの様子

およそ9000平方メートルの大きさの展示室は、現在からっぽです。
それにしても中にあったたくさんの展示物はいったいどこに行ってしまったの?と思います。収蔵品は学芸員がひとつひとつチェックして梱包し、温度と湿度が整った外部の施設へ慎重に運び出したそうです。その数は約35万点!移動に約4年かかったそうです。
(; ・`д・´) ナ、ナンダッテー!! 

江戸ゾーン「絵草紙屋模型」の中に展示していた複製の浮世絵を撤収しているところです。一枚一枚を丁寧にクリーニングしています。こののち、中性紙の保管具に収め、温湿度の整った館外の倉庫に運び出しました。

こちらは、東京ゾーン「モダン東京」コーナーに展示していた「円タク」の撤収作業の様子。当時、開館前のまだ屋根ができていないときに、クレーンで搬入しました。貨物用の大型エレベーターに乗らない大きさで、展示室から外に出せるのかが心配でしたが、非常出口の幅ギリギリに収まって避難用バルコニーに搬出後、クレーンで搬出することができました。よかった!

出張や移動でやって〼


休館中だからといって江戸博は休んでいるわけではありません。いろいろな活動をしているのです。そのひとつが「えどはく移動博物館」。模型やレプリカ、パネルを活用して出張ワークショップや出張展示を行っています。
出張ワークショップは生活の中で親しまれてきた道具や、江戸東京の文化を伝えるアイテムを使った体験型のプログラム。歌舞伎の舞台で使われる楽器を使った「歌舞伎の音 鳴物体験」や甲冑のレプリカをさわったり着ることができる「レプリカで学ぶ 武士のよろい」などがあります。

江戸っぽいおもちゃ絵で遊んでますね
「さわってみよう かぶと・よろい」プログラム レプリカの兜と陣羽織 でご満悦のお二人
浅草文化観光センターでの出張展示

江戸博再開までもう少し時間がかかりますが、その間もこのように博物館として別の形で稼働中です。いつもと違う江戸博にぜひご参加くださいませ。

移動博物館や館外展示のお知らせなどはホームページをご覧ください。


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