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東京都マガジン

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東京都庁関連のnoteをまとめています。
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2021年1月の記事一覧

東京農業のいま  援農ボランティアで農家を助ける

都庁の立つ西新宿界隈は見渡す限りの高層ビル群。ほかに渋谷、六本木などを見てもかつてこの国の民が農耕民族だったことを思い出すことはほとんどありません。 農地は作物を作る以外に、四季折々の自然の移り変わりを通して人々の心に潤いも与えてくれていました。 昭和60年、12,500ヘクタールあった都内の農地は平成30年には6,790ヘクタール。昭和35年に約5万人いた農業者は平成27年には約1万人となり東京農業の規模は縮小してきました。【注】 【注】東京都の農林水産統計データ(令和元

都庁職員がテレワークで実践した「4つの工夫」!

2度目の緊急事態宣言が発出されていますが、都庁では、週4回を目安にテレワークを実践しています。構造改革推進チームでも、デジタルの力を活用しながらテレワークに取り組んでいます。 週の大半がテレワークとなると、上司への相談や他部署との打合せなど、これまで対面や電話で実施していたものをチャット、WEB会議などを活用してオンラインで行う必要が出てきます。 今回は、構造改革推進チームの職員が行ったある1日のテレワークの様子を紹介しつつ、自宅にいながら仕事の生産性を高めるために取り組

コロナ感染対策を担う専門家チームの実態に迫ります

こんにちは。東京iCDCの事務局です。 新型コロナウイルスに関するニュースで、「集団感染」という言葉を耳にした方も多いのではないでしょうか。人から人へ広がるウイルスは、時として一度に多くの人が感染することがあります。今回は、集団感染が発生した際に活躍する専門家チーム「東京都実地疫学調査チーム(略称TEIT(テイト))」をご紹介したいと思います。 TEITって? TEITは、医師や保健師などで構成されていて、保健所での感染症疫学調査などで経験を積んだスペシャリストのチームです

専門家ボードのメンバーはどんな人?⑩(研究開発チーム 井元 清哉 先生)

東京iCDCの専門家ボードに参画いただいている先生方を順番に紹介していきます。 10回目は、研究開発チームの井元 清哉(いもと せいや)先生です。 Q.自己紹介をお願いします。 A.東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センターの井元清哉(いもとせいや)と申します。この度、東京iCDC専門家ボードの研究開発チームの一員に加えて頂きました。専門分野は、バイオインフォマティクス、データサイエンスです。学生時代は、純粋数学に憧れて数学科で学びました。大学院進学の際に統計学の面白さ

緊急事態宣言中。~人の動きを調べました~

こんにちは。東京iCDCの事務局です。 緊急事態宣言が発出されて2週間が経ちました。「人流を徹底して抑える」ことをポイントとして、都民の皆様には、不要不急の外出自粛のお願いをしているところです。 この度、夜間の人の動きの調査から、多くの方に外出を控えることにご協力いただけていることが分かりました。 今回のnoteでは、調査を担当された東京都医学総合研究所社会健康医学研究センター長の西田先生にお聞きします。西田先生は、東京iCDCの「疫学・公衆衛生チーム」のメンバーでもありま

専門家ボードのメンバーはどんな人?⑨(微生物解析チーム 森田 公一先生)

東京iCDCの専門家ボードに参画いただいている先生方を順番に紹介していきます。 9回目は、微生物解析チームの森田 公一(もりた こういち)先生です。 Q.最初に自己紹介をお願いします。 A.このたび、東京iCDC専門家ボード、微生物解析チームメンバーとなりました長崎大学熱帯医学研究所長の森田公一です。1981年以降、熱帯医学研究所に籍をおきウイルス感染症の診断、治療、予防に関する研究を行っています。また、1995年から3年間は世界保健機関(WHO)へ出向して国際感染症対

安心してご自宅でお過ごしいただくために~「新型コロナウイルス感染症自宅療養者向けハンドブック」を作成しました~

緊急事態宣言の発出から2週間が経ちました。まだ感染者数は高止まりをしており、今も多くの方が自宅で療養されています。 自宅で療養されている皆様は、「この期間、家でどうやって過ごしたらよいのだろう」という不安や疑問を持っているかと思います。そのような疑問を少しでも解消できればと、東京iCDC専門家ボード「感染制御チーム」では、新型コロナウイルス感染症に感染し自宅で療養する方と、そのご家族や同居の方を対象に「新型コロナウイルス感染症自宅療養者向けハンドブック」を作りました。 この

都庁舎内にスマートサイネージを設置

あけましておめでとうございます。昨年は8月にこのアカウントを開設し、計24本の記事を公開しました。本年も引き続き、次世代通信推進課の取組を発信していきますのでよろしくお願いします。 昨年12月25日クリスマス、東京都庁第二本庁舎2階に新たに設置されたスマートサイネージをご紹介します。 スマートサイネージって、どんなもの? ・映像表示だけではなく、ビデオ通話機能による相互コミュニケーション機能や人流解析機能なども実装する多機能サイネージ ・案内地図、エリア情報や災害情報な

総務省と東京都、5G施策で連携スタート

12月から私たちの部署は、総務省と5Gやその先の6Gに関する施策について、情報交換・意見交換をしていくこととなりました。その新たな関係性の始まりと、都庁舎内で行われた総務省による講演の様子を少しご紹介させていただきたいと思います。 ところで、「ただ意見交換を始めただけでわざわざ記事にするの?」というお声もあると思いますが、一職員の目には、小さいけれども大きな一歩に映りました。そのため、今回は取組の紹介よりも個人的な所感に重きを置いて書き記したいと思います。 とてもウェルカム

データ流通のあり方を問うポリシーデザインプロジェクトについて<官民連携DPF>

今回は、次世代通信推進課の隣のチームが進めている「官民連携データプラットフォームのポリシー案」の策定プロジェクトについてご紹介します。 令和2年12月22日に「官民連携データプラットフォームに係るポリシー素案に関する意見募集」、いわゆるパブリックコメント(以下「パブコメ」)が始まりました。パブコメに向けて、ポリシーデザインの背景とポイントを簡潔にまとめた記事をお届けしたいと思います。 1.官民連携データプラットフォームとは? 東京都が進めている「スマート東京」の実現に向け、

行政こそオープンソースに投資すべき理由~「東京都コロナ対策サイト」開発の裏側~

日本を代表するデジタル分野のスペシャリストを都庁にお招きし、デジタルサービスなどの仕組みを解説していただく「都庁デジタルセミナー」。 第2回(12/23開催)は、東京都「新型コロナウイルス感染症対策サイト」の開発事例をもとに、一般社団法人コード・フォー・ジャパンの関治之代表理事から、「オープンソース」をテーマにご講演をいただきました。 政府CIO補佐官や内閣府オープンデータ伝道師などを務める関代表は、2013年に市民参加型の公共サービス開発などを手掛けるコードフォージャパ

あまり報道されないけど、期待が高まる日本製コロナワクチン

こんにちは。東京iCDCの事務局です。近頃海外製のワクチンについて多くのニュースを見かけますが、日本国内でも研究が進められていることはご存じでしょうか。実は、先日、素晴らしい研究結果が発表されました。 今回、ワクチン開発のメンバーで、東京iCDC「微生物解析チーム」にも参画いただいている、東京都医学総合研究所の小原道法先生に、研究内容についてお話をききました。 ―よろしくお願いします。あらためてワクチンについて教えてください。 ワクチンは、感染症にかかることを防ぐ薬のよ

専門家ボードのメンバーはどんな人?⑥(感染症診療チーム 永井 英明 先生)

東京i CDCの専門家ボードに参画いただいている先生方を順番に紹介していきます。 6回目は、感染症診療チームの 永井 英明(ながい ひであき)先生です。 Q.自己紹介をお願いします。 A.私は呼吸器内科医として長年東京病院に勤務しています。当院は都内で最大規模の結核病棟を抱えており、私は結核患者さんを中心にたくさんの呼吸器感染症の患者さんをみてきました。HIV感染症に合併した結核患者さん、外国生まれの結核患者さん、各種基礎疾患のある結核患者さんなど特殊な状況の結核患者さん

専門家ボードのメンバーはどんな人?⑦(検査・診断チーム 三鴨 廣繁 先生)

東京 i CDCの専門家ボードに参画いただいている先生方を順番に紹介していきます。 7回目は、検査・診断チームの三鴨 廣繁(みかも ひろしげ) 先生です。 Q.最初に自己紹介をお願いします。 A.愛知医科大学感染症科・感染制御部の三鴨廣繁と申します。この度、東京iCDC専門家ボードの検査・診断チームの一員として名前を連ねていただき光栄に存じます。 私は、さまざまな感染症の病態解明、適切な診断法の開発、適切な治療法の開発と確立、感染対策、感染予防を中心に、臨床診療に携わりな