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東京都・区市町村CIOフォーラム

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東京都と区市町村のChief Information Officer(CIO)との間で、新しいテクノロジーや活用ナレッジの共有を進めていきます。
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2022年3月の記事一覧

新宿区の独自文化に基づく取組とは?~新宿区CIO×都CIO座談会②~

東京都・区市町村CIOフォーラムにおける活動の一環として、都内各自治体CIO等へ「東京都・区市町村CIOフォーラムマガジン」を発行しております。今回は、マガジンに掲載した内容を一部公開します。 第17回は、「新宿区CIO×都CIO座談会」をお届けします! ※この記事は全2回でお届けします。前半はこちら。 人材育成のカルチャー長期間に渡る研修 都CIO:宮坂(以下「宮坂」) 自治体間で共同化できるものの一つとして、研修や人材育成を考えております。先ほどのお話から、新宿区様

狛江市役所でリモートワーク!?

今回は都職員の私が狛江市役所で一日中テレワークを行った体験をご紹介します。 なぜ都職員なのに狛江市役所で?と気になった方(気にならなかった方も!)、最後まで読んでいただけると嬉しいです。 1 狛江市ってどのようなところ?まずはじめに、狛江市がどのようなところなのか、絵手紙・ロケ地というテーマで魅力をお伝えします。 〇絵手紙 狛江市発祥のものとして絵手紙が有名です。 昭和56年に狛江郵便局において、狛江市在住の小池邦夫氏(絵手紙創始者・日本絵手紙協会名誉会長・狛江市名誉市

新宿区情報化戦略計画、課題はガバメントクラウドへの移行~新宿区CIO×都CIO座談会①~

東京都・区市町村CIOフォーラムにおける活動の一環として、都内各自治体CIO等へ「東京都・区市町村CIOフォーラムマガジン」を発行しております。今回は、マガジンに掲載した内容を一部公開します。 第17回は、「新宿区CIO×都CIO座談会」をお届けします! ※この記事は全2回でお届けします。 新宿区情報化戦略計画社会情勢により変容する計画 ―新宿区様の取り組みについてご紹介をお願いします。 新宿区情報システム課長:岩田 弘雄(以下「岩田」): 新宿区の情報化戦略計画につ

デジタルサービスの品質向上のために東京都がはじめることとは?

東京都デジタルサービス局のICT職一期生の宮部と申します。 私達は、都におけるデジタルサービスが都民誰しもが使いやすく、満足度の高いものにするため、昨年11月に東京デジタルサービス会議を立ち上げ、有識者の方々と議論を重ねてきました。 品質の高いデジタルサービスの安定的・永続的な提供を推進することで都政のQOS向上に寄与し、都民のQOLの向上に貢献する、これが我々がいまここにいる理由であり、我々の活動の目的です。 この目的を達成するため、行動指針というものを規定しています。

”場所に捉われない働き方”実現のために~中野区CIO×都CIO②~

東京都・区市町村CIOフォーラムにおける活動の一環として、都内各自治体CIO等へ「東京都・区市町村CIOフォーラムマガジン」を発行しております。マガジンに掲載した内容を一部公開します。 第16回は「中野区CIO×都CIO対談」をお届けします! この記事は全2回でお届けします。前半はこちら。 テレワーク推進求められる環境づくり 中野区CIO:白土(以下「白土」) コロナ禍におけるテレワークの推進というところで、都庁は数値目標を出されていたと思いますが、実は中野区はまだテレ

コロナ禍における認知症カフェの活動促進 with デジタル~板橋区×東京都~

皆さん、こんにちは! デジタル計画担当の三田 恭平とデジタルシフト推進担当の西村 唯です。今回は、東京都と区市町村が連携して進めている「デジタルデバイドの是正」に向けた自治体モデル事業について、モデル自治体の一つである板橋区の皆さんとコラボレーションして取り組んでいる「認知症カフェのデジタル化によるデジタルデバイド是正」について、途中経過をご紹介いたします。 実施の背景板橋区には令和3年8月1日時点で32の認知症カフェがあります。各認知症カフェでは週1回~月1回開催しており

DX推進に向けた人材教育とシステムの共通化~中野区CIO×都CIO座談会①~

東京都・区市町村CIOフォーラムにおける活動の一環として、都内各自治体CIO等へ「東京都・区市町村CIOフォーラムマガジン」を発行しております。マガジンに掲載した内容を一部公開します。 第16回は「中野区CIO×都CIO座談会」をお届けします! ※この記事は全2回でお届けします。 ICT人材確保のために柔軟な採用方法と研修の共通化 ―それでは中野区様の取組についてご紹介いただければと思います。よろしくお願いします。 中野区CIO:白土(以下「白土」) 中野区では令和6

地域コミュニティはデジタルで活性化できるか?Vol.2~豊島区と東京都のチャレンジ~

東京都と区市町村が連携して進めている”デジタルデバイドの是正”に向けた自治体モデル事業について、モデル自治体の一つである豊島区の皆さんとコラボレーションして取り組んでいる”地域コミュニティ活性化支援”の結果をご紹介いたします。 前回までのお話緊急事態宣言が明け、コロナ感染者数が比較的落ち着いていた10月、我々は豊島区第11地区区政連絡会委員にご意見をヒアリングすることから始めました。 前回の記事:地域コミュニティはデジタルで活性化できるか? 印象的だったのは、「来月から全

AI導入とIT人材確保、キーワードは人間のクラウド化!?~江東区×都CIO座談会②~

東京都・区市町村CIOフォーラムにおける活動の一環として、都内各自治体CIO等へ「東京都・区市町村CIOフォーラムマガジン」を発行しております。今回は、マガジンに掲載した内容を一部公開します。第15回は、「江東区×都CIO座談会」をお届けします! ※この記事は全2回でお届けします。前半はこちら。 AIの導入効果都CIO:宮坂(以下「宮坂」) 保育園の利用や議事録作成でAIを使っているということですね。最先端の取り組みが素晴らしいなと思うんですけども、使い方の支援や、現場へ

視覚障害のある方にやさしい“読み上げやすい”ホームページを目指して~府中市と東京都のチャレンジ~

実施背景府中市では、30年以上前から視覚障害のある方への市政情報の発信として、広報紙の内容を吹き込んだCD-R「声の広報」の配布を行っています。この「声の広報」の利用者に対し、市政情報の取得方法についてアンケートを行ったところ、市のホームページに対しても意見が聞かれたことから、視覚障害のある方が不便なく、市のホームページから情報を得られるよう、今回の事業にエントリーをしました。 利用者を知ることから始める この事業を担当させていただいている私たちデジタルサービス局職員は、正

使いやすい行政サービス提供のために~江東区×都CIO座談会①~

東京都・区市町村CIOフォーラムにおける活動の一環として、都内各自治体CIO等へ「東京都・区市町村CIOフォーラムマガジン」を発行しております。今回は、マガジンに掲載した内容を一部公開します。第15回は、「江東区×都CIO座談会」をお届けします! ※この記事は全2回でお届けします。 江東区情報化推進プラン4つの指針と10の施策 ―江東区様の取り組みについてご紹介お願いします。 江東区政策経営部情報システム課長:伊藤(以下「伊藤」) はじめに、昨年度策定した江東区情報化

ソウルにおける高齢者等のデジタル活用支援 (海外事例紹介2)

今回は、高齢者のスマートフォン利用を積極的に支援しているソウル特別市の取り組みについて、ソウルデジタル財団の金(キム)革新事業本部長にお話をお聞きしましたので、ご紹介します。 東京都の取り組みに通ずるものでもあり、とても参考になるものです! (本記事は、2月9日に開催した、東京デジタルフォローアップ官民連携連絡会において、金革新事業本部長からプレゼンテーションいただいた内容を基に作成しています。) 1 はじめに皆さんこんにちは、ソウルデジタル財団の 金恩映(キム・ウンヨン)

チャットでスムーズなテレワークを~荒川区CIO×都CIO座談会②~

東京都・区市町村CIOフォーラムにおける活動の一環として、都内各自治体CIO等へ「東京都・区市町村CIOフォーラムマガジン」を発行しております。今回から、マガジンに掲載した内容を一部公開します。 第14回は、「荒川区CIO×都CIO対談」をお届けします! ※この記事は全2回でお届けします。前半はこちら テレワーク環境の整備チャットツールの重要性 宮坂 テレワークについて伺ってみたいのですが、テレワークはかなりできていますか。それとも課題があってなかなかできていないのでし

デジタルの力を使って障がい福祉事業をアップデート! ~東京都と多摩市の明るい未来作りへの取組~

 今回は、東京都と区市町村が連携して進めている”デジタルデバイドの是正”に向けた自治体モデル事業について、モデル自治体の一つである多摩市の皆さんとコラボレーションして取り組んでいる”障害のある方のデジタル活用支援”について、ご紹介いたします。 途中経過(ワークショップの開催)の様子はこちら 1:多摩市とのモデル事業概要振り返りも兼ねて、多摩市とのモデル事業について簡単に紹介します。 この事業では、障害福祉サービス事業所(多摩市の場合は今年度ワークセンターれすとにて取り組ん