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地震、台風・・ないと困るもの、知ってる?

広報広聴課です。
やっと少し暑さも和らいで秋の声が近づいてきました。気持ちのよい季節ではありますが、秋になるとアイツが日本列島にやってくる・・。
アイツとは秋の風物「野分」つまり「台風」です。2019年10月に発生した「台風19号」をおぼえている方も多いのではないでしょうか。
これまでに経験したことがないほどの大雨が降り、一級河川の堤防が決壊して住宅や福祉施設に人が取り残されました。また各地で土砂災害も起きました。

被害を受けた西多摩郡日の出町大久野地区

台風上陸で

住宅の被害状況は 全壊85棟、半壊324棟、床上浸水24,266件、床下浸水21,474件(同年10月19日時点、総務省消防庁調べ)。14都県内の15万戸で断水(厚生労働省調べ)、一時52万戸を超える大規模な停電が発生しました(同年10月13日、経済産業省調べ)。
台風上陸に備えて人々がスーパーや店に殺到。品薄や品切れになった様子をニュースでも見ました。

あきる野市・秋川増水のため家屋が倒壊被害に

不足が続きました

ああ、そういえば、そんなことあったなあと、ぼんやり思い出しますが、喉元過ぎれば何とやらで、ひとたび災害が収まるとわたしたちは忘れてしまうものです。
東日本大震災は11年前。ちょっと思い出してみてください。燃料の不足や福島第一原子力発電所事故の影響による計画停電が実施され、物流が滞りがちに。さらに消費者のまとめ買いが起きてスーパーやコンビニの長期間品薄状態が続いたのです。

東日本大震災のとき店頭から消えた商品
出典:Yahoo! JAPAN 東日本大震災 写真保存プロジェクト

日常使いを多めにストック

天災は忘れたころにやってくる、と言いますがホントにその通り。食料や日用品が手に入りにくい、というあの状況の心細いことよ。(思い出しました?)
前置きが長くなりましたが、そのような目に合わないように、日ごろの備蓄が必要になってくるのです。
これまで備蓄といえば、賞味期限が長い物を買い込み、いつの間にか期限切れで捨ててしまった、という経験を持つ人も多いのではないでしょうか。
普段使わない物ではなく、日ごろから使っている食料品や生活必需品を多めに購入しておく「日常備蓄」ならこういったムダも防げそうです。

災害時のツイッターでは

ところで、このイラスト画像なんだかわかりますか?

2021年10月7日の夜22時に千葉県北西部を震源とする地震が発生しました。都内もけっこう揺れて、足立区では震度5強を記録。その7日から8日の間にツイッターで「地震」「備蓄」と一緒につぶやかれた言葉の出現頻度をワードクラウド【注】で表示したイラストなのです。多くつぶやかれた言葉の上位20が選ばれています。
 【注】複数の言葉をその出現頻度により大きさで図示する手法
このワードクラウドを見ると具体的な備蓄品として「食料」「水」「非常食」が入っていますが、トイレットペーパー、電池といった日用品ワードが入っていません。

次の日には関心が低く


地震発生3日後から1週間後までのワードクラウドにも、やはり日用品のワードは入っていません。

上のグラフは地震発生前後のツイート数の推移です。地震発生直後ツイート数は急激に増加しています。しかし1日が経過する頃には元の水準に戻っているのがわかります。「備蓄」への関心は地震発生直後には高くなりますが、翌日、翌々日にはあっという間に低くなってしまっているんです。

備えるものを知るの大事

災害時の品薄、品切れ状態はそんなにすぐには解消されません。また、水、食料以外にも備えるものがあることを知っておく必要があります。

こんなにある!生活するのに必要なもの

そこで紹介したいのが「東京備蓄ナビ」。

「備蓄に関心はあるけど、何をどのくらい備えればいいの?」「うちの家族の人数に必要な量は?」という方の手助けになるサイトです。
人数や性別、住宅の種類、ペットの有無などを入力すると、その家族に必要な備蓄の種類や量がわかります。水の量は何リットル、レトルトご飯何食分、乳幼児用のおしりふきのパック数、高齢者用の入れ歯洗浄剤の数などなど、具体的に表示されるので、これを目安に備えることができます。

家族構成などを入力すると世帯にあった備蓄品リストが表示される

また備えに役立つ情報として管理栄養士・防災食アドバイザーが考えた、備蓄品を使った避難時の献立レシピなども掲載。断水時に調理するコツや缶詰やレトルトを使った調理アイデアなども紹介しています。

缶詰、野菜ジュースなどの材料を活用して調理

さらに大雨による河川の増水や、土砂災害の危険性など、どのような災害が自分の身の回りで起こりうるか調べることができる「ハザードマップ」、ライフライン、交通情報、行政や消防団関連情報などを集めた「防災や備蓄に関するリンク集」なども掲載されています。

「備えあれば憂いなし」とはよく言ったものです。このことわざの意味通り「万一に備えてあらかじめ準備をしておけば、事が起こっても少しも心配事がない」よう、まずは「備蓄ナビ」から始めてみませんか?

 備蓄ナビのほかに、防災に関するみなさんへのお役立ちコンテンツ「東京防災アプリ」「東京防災模試」もぜひご覧下さいませ~