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市場のお目付け役

広報広聴課です。
東京の食品を扱う豊洲市場。市場の朝はとても早いのです。市場の中にある市場衛生検査所の朝もとても早いのです。
早朝4時、検査所の一日が始まります。(朝の市場は実は初めて(^^♪)
ここでの主な仕事は、有害なものや不良な食品を「市場に入れない」「市場から出さない」「市場で作らない」をモットーに監視し、食品の安全を確保することです。
ここでは23区内にある9つの中央卸売市場と1つの地方卸売市場を管轄しています。その一日を追ってみました。


早朝お仕事スタート

卸売市場には前日の夕方から真夜中にかけて生鮮食品や加工食品が入荷し、早朝から取引が始まります。朝の4時、入荷した食品が本格的に流通する前に卸売場で有毒な魚などの排除や食品の取扱い状況などを確認します。
ローテーションでシフトを組み、毎日二名一組で巡回します。

マグロの卸売場。国内外から大量のマグロが入荷します。マグロの品温や取扱い方法などを確認中。

全国から輸送されてくる鮮魚介類の卸売場。有毒な魚介類がないか、保冷がきちんとされているかなどを確認しています。

特種物の卸売場では、寿司ネタになる魚介類、フグ、カキなどが衛生的に扱われているかをチェック。表示事項なども確認します。

活魚の卸売場でも有毒な魚介類がないか、食用できないフグなどが入荷していないかを確認しています。

タブレットいいね!

手に持っているのはその場でデータ入力できるタブレット。検査所の職員たちが関わって開発したアプリが導入されています。これまでは手書きでメモをとり、その後事務所に戻ってから端末に入力していました。タブレット導入でペーパーレス、業務の効率化、時間の短縮といいことづくし。
この「豊洲市場の衛生監視業務のデジタル化」は2022年8月に行われた、都庁内のデジタルを活用した優秀な取組を表彰する「都庁DXアワード」で「ベスト都庁DXアワード」を受賞しました。
もっと詳しく知りたい方はnoteの
「【都政現場のDX】豊洲市場の衛生監視」をご覧ください。

開発に関わった検査所の方々

日中のお仕事

朝8時から始まるミーティング後、仲卸業者を中心に監視業務を行います。
卸売業者から仲卸業者へ販売された食品が衛生的な取扱いをされているかなどを確認して回ります。

赤外線放射温度計で食品の表面温度を計測。温度が高いときは指導します。

青果物の売場。キノコや山野草に有毒なものがないかチェックします。

試験検査をみてきました

検査所では市場に流通する食品の検査も行います。検査は大きく二つに分けられます。

微生物学的検査

細菌数や大腸菌群などの一般細菌検査、またサルモネラ、黄色ブドウ球菌、腸管出血性大腸菌O157、ノロウイルスなど食中毒を引き起こす微生物の検査をしています。
海水の温度が上がる夏場には魚介類の腸炎ビブリオ検査、冬はかきなど二枚貝のノロウイルス検査を重点的に行っています。

理化学的検査

着色料、保存料、防かび剤などの食品添加物が適正に使われているか、また添加物の表示が正しいかを確認するための検査をしています。他にも農薬、環境汚染物質などの残留検査もしています。

わたしたちの口に食品が入る前に、このような方たちが食の安全を確認してくれているのですね。
衛生検査所のみなさん、いつもありがとう!これからもよろしくお願いします。

市場衛生検査所
豊洲市場


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