今年も決まりました。令和5年度東京都職員表彰
戦略広報課です。
2月14日、東京都の事業で優れた取組を表彰する”東京都職員表彰”が開催されました。それでは、令和5年度の受賞内容をご紹介します。
新しい東京賞
下水道局の H T T 、いつやるの? 今でしょ!
電力ひっ迫を解消せよ【下水道局】
【注】HTTとは「電力を Ⓗ減らす Ⓣ創る Ⓣ蓄める(へらす/つくる/ためる)」取組のこと
(´-ω-`) 困ッたなぁ
電気の供給不足で大規模停電発生の可能性が。電気を大量消費する下水処理において通常業務の質を維持しつつも、停電を回避するための対策が急務でした。
そこで ( ´∀`)bグッ!
水再生センターの電力使用の平準化や大型リチウムイオン電池の導入、発電した電力の一部を電力会社へ送電するなど、下水道局が保有する設備の活用や急な節電要請などにも迅速に対応できるよう、電力事業者との連携を強化しました。
これらの結果、一般家庭約7.4万世帯分の電力を削減し、電力需給安定化に大きく貢献し、さらに今保有する設備などの活用を最大限に工夫することで大規模停電の回避に尽力しました。
政策課題部門賞
3つの局が受賞しました。
1.新しい三田線でみんなハッピー♪ スムーズな改良でより快適・便利に 【交通局】
(´-ω-`) 困ッたなぁ
都営三田線では、相互直通運転の東急目黒線を含め沿線地域の開発が進んでいました。さらに、相鉄・東急直通線の開業による鉄道ネットワークの拡大で、すでに150%程度であった混雑率のさらなる上昇が予想されていました。そこで現在の6両編成を8両編成にすることとしました。
そこで ( ´∀`)bグッ!
従来のホームドアや排煙設備(火災時に発生する煙を屋外に排出するための駅設備)は6両編成を前提に整備されており、8両編成化に伴い改修が必要でした。ホームドアの更新・増設は在来線で全国初の取組。職員が試行錯誤しながら施工の手順を策定しました。
また、排煙設備は、地下の限られた空間内で増設しなければならなかったため、既存の設備も含めレイアウトを工夫し、大規模工事を行わずに工事費を26億円削減しました。
こうして三田線の8両編成化を安全かつ効率的に成し遂げ、混雑を大幅に緩和しました。(推計値155%→135%)
2.新宿に新しい道路が開通 ~都市計画道路 環状第5の1号線~
【建設局】
(´-ω-`) 困ッたなぁ
新宿駅周辺の明治通りなどでは慢性的に交通渋滞が発生していました。
そこで ( ´∀`)bグッ!
この渋滞を解消するために新宿御苑に隣接する環状第5の1号線の整備を計画しました。貴重な緑地空間の保全を図るために都道で初めて、道路の構造を平面4車線からなるトンネルと地上部の2層構造に変更しました。
開通によりパイパス機能が発揮され、明治通りの交通量が半減するなど新宿駅周辺の交通渋滞緩和が実現しました。
3.水害から都民を守る! 全国初の気候変動を見据えた基本計画の策定 【港湾局】
(´-ω-`) 困ッたなぁ
東京港の背後には海抜ゼロメートル地帯が存在し、過去に多くの浸水被害が発生していました。都は防潮堤の整備などを進めていましたが、将来の気候変動による海面水位の上昇などの懸念がありました。
そこで ( ´∀`)bグッ!
海面水位の上昇や台風強大化などの気候変動に対応するため、東京港の海岸保全施設の機能強化を図る計画を策定したのです、
具体的には、海面水位の上昇や台風の強大化を想定し、東京港内の各地区ごとに高潮や波の高さを計算。防潮堤を最大で約1.4メートルかさ上げすることを定めました。また、降雨量が増大した場合の排水シミュレーションを実施し、図②のように排水機場【注】のポンプを増強することにしました。
これらにより東部低地帯に住む、都民約300万人や企業を浸水被害による各種損失から守ることにつなげます。
【注】台風などで水門を閉鎖した時、内水域の水位が降雨や下水排水により上昇した場合、排水機場のポンプを運転して内水域の水位を下げる
業務改革部門賞
こちらも3つの局が受賞です。
1.全国初! 社会福祉施設等に対する指導検査業務のオールシステム化 【福祉局】
(´-ω-`) 困ッたなぁ
都の指導検査の対象となる事業者は他の自治体と比べて多く、また、介護・保育事業者が人材不足の状況にある中で、都と事業者両方の事務負担の軽減や利便性の向上が必要でした。
そこで ( ´∀`)bグッ!
クラウドサービスを活用した自治体初の指導検査業務システムを開発。ユーザーテストや42,000もの事業者のアドレス収集などを行い、事業者とタイムレスな検査資料・通知などの共有が可能に。また現場での検査後の入力作業の削減や事業者との円滑なデータ共有、ペーパーレス化も実現しました。
2.ドローンを活用した汚泥焼却炉内点検のDX!【下水道局】
(´-ω-`) 困ッたなぁ
下水道処理工程で発生する汚泥の焼却炉内点検は、高所であり、また粉塵が飛散している労働環境のため、点検員の安全確保が必要でした。
そこで ( ´∀`)bグッ!
防塵性能を有する小型ドローンを焼却炉外から遠隔操作し、炉内を撮影。後日、その映像から3Dモデルを作成し、ひび割れ幅の計測や付着物の状態を確認できることから点検精度が向上しました。
さらに点検期間の短縮も実現。焼却炉内に入ることなく点検できるため、作業環境の大幅な改善(高所作業・防護服が不要)がありました。他自治体からの問い合わせもあり、今後の波及効果に期待しています。
3.都民の水道を守る 水道管のモニタリングを確実に! 【水道局】
(´-ω-`) 困ッたなぁ
水道管の水圧を一定の範囲内とすることは、法令などで定められています。その水圧をモニタリングする圧力計は「導圧配管」と「サドル分水栓」を経由して水道管と接続しています。この接続部分は経年劣化でサビ詰まりが発生することがあり、正確な水圧測定を阻んでいました。
そこで ( ´∀`)bグッ!
職員のアイデアで廃棄予定の端材を使用した特殊工具「サドル分水栓錆(サビ)取器」を開発。発生したサビを直接砕くことが可能となりました。これにより従来では即時対応が難しかった機能不全への対応が、1年から1週間と迅速化。また1か所あたり240万円かかっていた経費が22万円にまで抑えられ、低コスト化を実現しました。
サビ詰まりが発生しがちなサドル分水栓は多くの水道施設で使用されているため、サビ除去工具として幅広い活用が期待できます。
Nice!Try部門賞
今年新設された賞。こちらも3つの局が受賞しました。
1.下水道管内の無人清掃ロボ開発 危険作業の遠隔操作・無人化による効率化 【下水道局】
(´-ω-`) 困ッたなぁ
下水道管内は硫化水素などの有害ガスが発生しやすく、また晴天時でも常に管内水位の高い箇所もあります。中にたまった土砂などを清掃する作業員の労働環境の改善が必要でした。
そこで ( ´∀`)bグッ!
職員のノウハウと民間の技術力を融合し、現場での試行錯誤を重ねて既存の調査ロボットに清掃機能を付け、実用に耐える無人清掃ロボットに改良しました。これによって下水道管内清掃の無人化が実現しました。
2.水道局アプリの導入~運用・改善について 【水道局】
(´-ω-`) 困ッたなぁ
水道の開始・中止の申込みは水道局公式ホームページ、過去の使用水量の閲覧などは東京水道マイネットと、複数のサービスに分散され、利便性に欠けていました。
そこで ( ´∀`)bグッ!
ユーザーテストや問い合わせ、改善を繰り返し、利便性の高いアプリを開発することができました。令和7年度までにユーザー数100万人という目標を掲げていましたが、2年半以上前倒して目標を達成しました。
3.都税事務所全体で取り組んだキャッシュレス納税推進
【主税局】
(´-ω-`) 困ッたなぁ
時間や場所を選ばないキャッシュレス納税はとても便利な支払い手段です。しかしキャッシュレス納税利用については、申告と同時に納付を行う「法人二税」は2割程度、一般的に納税通知書で納付する「固定資産税」は5割程度しかいない状況でした。
そこで ( ´∀`)bグッ!
これらキャッシュレス納税利用率の低い税に着目し、税理士会や法人会の広報誌、HPを通じて周知を行うなど、新たな広報活動でキャッシュレス納税の推進に都税事務所一体となって取り組みました。
以上、受賞した各事業をご紹介しました。
普段あまり人の目に触れないものもありますが、都民の暮らしのために職員一同、日々考えていきます。これからも応援してくださいね。