サマーナイトミュージアム散歩 夜の美術館めぐってみました PART.2
戦略広報課です。
7月18 日から8月30日までの毎週金曜夜開館した、都の美術館5館をめぐったサマーナイトミュージアム記事第二弾。(夏の話題で恐縮です(;゚∀゚))
今回は東京都渋谷公園通りギャラリー、東京都現代美術館、東京都美術館の3館をご紹介します。
フシギな体験 東京都渋谷公園通りギャラリー
まずは東京都渋谷公園通りギャラリー。(以下ギャラリー)
サマーナイトミュージアム2024の間「日常アップデート」と題してアーティストたちがそれぞれユニークな展示を行っていました。
入口を入ってすぐの交流スペースでは宮田篤さんの「びぶんブックセンター」と「微分帖」の展示。
微分帖というのは、みんなでつくるおはなしの小さな本の名前です。 まずはじめの一人が短い物語を書き、その次の人が続きを書く。リレー式の物語作成とでもいいましょうか。
ギャラリーでは来館した人たちが思い思いの物語を綴り、展示されていました。漫画家や詩人とのコラボも楽しめる夢の企画も。
飯川雄大さんによる「デコレータークラブー新しい観客」。
展示室に置かれているバッグを観客の手で別の会場に運んでもらう、というもの。「鑑賞者が作品を運ぶという非日常体験による気づき、またその行為を目撃した人たちは、図らずとも作品の鑑賞者になり得る。それぞれの立ち位置からの視点が交差する作品」という作者の意図。
このバッグ、実はすご~く重い!中には何が入っているのか・・。
持ち上げるのは大変なのでキャスターで運びます。
さてこちらの展示室では、手前に土谷紘加さんの色とりどりなアイロンビーズ作品。
ん?その向こうでレバーを回している人がいます。
こちらも飯川雄大さんによる「デコレータークラブ─ 0人もしくは1人以上の観客に向けて」。近づいてみると、何やら壁にレバーが。
「ぐるぐる回すと何かが変わります」とスタッフに言われますが、回しても回してもなかなかわからない???
「ヒントは外」とアドバイスをいただき、ギャラリー外に出てみると・・。
中でレバーを回してもらうと水色の箱状のものがビルの壁から出たり入ったり。
結構大きいのに意外に誰も気づかない。渋谷の街で不思議な光景でした。
なんか楽しい~~。
参加型がユニーク 東京都現代美術館
次に向かったのは木場公園のとなりにある東京都現代美術館。迫力のある大型の作品や、参加型の作品が面白かった~。
総数は3500点を超えるという、著名な精神科医・高橋龍太郎のコレクション。中央は西尾康之作「Crash セイラ・マス」。ものすごく大きな彫刻で圧倒されます。
© SOTSU・SUNRISE ©NISHIO Yasuyuki Courtesy of ANOMALY
来場時、一人一人に渡されるウェルカムキットに入った発泡スチロールをとにかく自由に投げる!自分で変化する彫刻を作る!
誰かにでも自分にでもいいので、メッセージを書いてポストに投函。預けられた手紙は約1年後、それぞれのもとに届くのです。
自分宛に書いてさっそくポストに投函!来年が楽しみ=ワクワクします。
これも観客が参加できる作品です。
エリアの外からボタンを投げて中央の台座の上に載せることができれば成功、というもの。でも台座の面が小さいので至難の業です。
見せ方がステキ 東京都美術館
散歩もいよいよ大詰めです。向かったのは上野にある東京都美術館。(以下都美)こちらは展示以外の部分をメインにご紹介します。
館の正面。夕方からこんなライトアップが。ノスタルジックな雰囲気です。
美術館の建物に入るまでのエスプラナードと呼ばれる空間。レンガ色のタイルの建物に囲まれたスペースに屋外彫刻が展示されています。ここで記念撮影する人をよく見かけます。
開催されていた「大地に耳をすます 気配と手ざわり」展を上から見た様子。ライトの使い方がきれいです。
都美はレストランやカフェが充実しています。ここは「RESTAURANT MUSE(レストラン ミューズ)」。窓の外には緑が広がっていて気持ちいい。
こちらもライトの使い方が美しい、大人っぽい雰囲気の「RESTAURANT salon(レストラン・サロン)」
以上で今年のサマーナイトミュージアム2024のすべてを紹介しました。
芸術の秋とよく言いますが、夏の夜もアートでした。それぞれ特徴のある美術館を巡ることができて楽しかったです。また行きたいわ~。