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吉祥寺で80年なのだ

広報広聴課です。
吉祥寺の街なかにある井の頭恩賜公園を抜けていくと井の頭自然文化園(以下、文化園)があります。動物園やちょっとした遊園地などがある施設です。吉祥寺はよく来るのでいつも見てはいたのですが、行ったことがありませんでした。今年開園80周年ということで、さっそく行ってみよう~。


開園は戦時中

文化園は第二次世界大戦の最中、昭和17年に開園しました。目的は「行楽の間に自然科学の知識普及の向上に寄与する」というもの。戦時中というところがなんだか驚きです。

開園当時の正門

カワイイ生き物でテンションあがる

オタマジャクシに釘付け

子供たちが見ているのは入ってすぐのところに置いてあるウェルカム展示。オタマジャクシなど、季節を感じられるような生きものが展示されています。おだやかな光景だなあ。

キョトンとしている姿が面白い

ユニークな動きのミーアキャット。オランダ語で「湖のネコ」という意味ですが、ネコ科ではなくマングースの仲間。湖のそばに住んでいるわけでもなく荒れ地や乾いたサバンナに生息しているとか。どうしてそんな呼び名があるのかはわからないようです。カメラのシャッター音にいちいち反応してました。音に敏感なんです。

愛らしいコウモリ

実はわたしとカメラマンが一番長く見ていたのがこのコウモリ。ごはんが置いてあるところへ近づくのに、長い時間をかけてゆっくりネットを伝っていくのですが、なかなか到着しないのです。途中で何を思ったか見当違いの方向へ向かってしまい。ちょっとおまぬけさんなの?と笑ってしまう。顔もなかなか可愛い。なんとも愛らしい生き物でした。

大きな耳が特徴的なフェネック。イヌ科の中で一番小さい。寝てるなあ
のしのしと歩くツシマヤマネコ

ツシマヤマネコは、長崎の対馬だけに生息する野生のネコ科動物。約10万年前に当時陸続きだった大陸から渡ってきたといわれています。1971年、国の天然記念物になりました。森林伐採など環境の悪化や交通事故などで数が減少し、現在は国内希少野生動植物種に指定され、文化園では2006年から環境省の飼育下繁殖事業に協力し飼育しています。

お茶目なリスたち

文化園の人気コーナー「リスの小径(こみち)」。日本リスが自由に暮らしている場所に人間が「お邪魔します」とドアを開けて入れてもらう感じです。リスたちの愛らしい様子を間近で見れてうれしいし、面白い。

文化の香りも

長崎の平和祈念像を制作した彫刻家・北村西望氏のアトリエ。隣には彫刻館があり200点以上の北村氏の作品が展示されています。

屋外にも彫刻がたくさん
緑に囲まれた童心居

赤い靴はいてた女の子~の童謡「赤い靴」「しゃぼん玉」などの
作詞をした野口雨情の書斎「童心居」が移築されています。有料の貸室として句会や茶会に使われることもあります。

デザインがイイ

文化園で目を引くものの一つにデザインのステキさ、があります。
例えばポスター。これは80周年のポスターですが、専属のデザイナーさんがデザインをしています。

ステンドグラスを使った正門入口。チケット売り場の上の部分です

珍しい水生生物も

興味深い水生物園

動物園の正門を出て吉祥寺通りを渡り、弁天門入口から分園の水生物園に行くことができます。
ここでは魚類、両生類、水生昆虫、水生植物など淡水性の生物を見ることができます。環境省の絶滅危惧種に指定されているタガメやゲンゴロウなどもいます。

ゲンゴロウ
ニホンアマガエル
弁天池の前のベンチで一息つく人々。見ているこちらもホッとします

動物を見てもよし、彫刻を見てもよし、緑の中で和むもよし。
井の頭自然文化園、こんなにいろいろ楽しめるなんて知りませんでした。今まで知らないでごめんなさい。
子供も大人も楽しめて、自然の中でくつろげる。最高じゃあないですかあ。

井の頭自然文化園