スイソスイソスイソ
広報広聴課です。
次世代エネルギー水素のことを、次世代の子どもたちに知ってもらいたい水素情報館「スイソミル」主催のイベント「スイソにのっていこう!」が8月19日~21日まで開かれました。
目玉は試乗会
目玉はなんといっても水素で動く燃料電池自動車試乗会。
用意された車はトヨタ自動車の子ども向け水素燃料電池車「FC-PIUS」と燃料電池バス「SORA」。これに乗れちゃうってテンションMAX!子ども用といっても、本物の車とそっくりな本格仕様。遜色なし!
実際にアクセルを踏んで運転しているんですよ。(もちろん敷地内。そしてスタッフが張り付いて見守ってます)
いいなあ運転してみたい~。
水素は目に見えないのでイメージしにくいモノでもあります。スイソミル施設内では「見て、触って、体験しながら」水素のことを学べるような展示が盛りだくさん。
カギはこれ
さてここでちょっとまじめな水素のお話しを。
東京都は2050年にゼロエミッション東京の実現を宣言しました。ゼロに向かう2030年までの10年間の行動が重要だと、2030年カーボンハーフ、2000年比で温室効果ガスを50%削減。エネルギー消費量も50%削減。再生可能エネルギー(以下再エネ)電力の利用割合を50%まで高めると。
そこでカギと考えているのが「水素」なんですね。
地球上で最も軽く、また豊富
水素のよいところをあげてみます。
・使うときにCO2を出さない
・燃焼や化学反応によりエネルギーとして利用できる
・いろいろな資源からつくることができる
・将来的には製造時もCO2を出さない再エネ由来の水素=「グリーン水素」の活用が期待できるなどなど。
貯蓄できるすごいやつ
再エネは「脱炭素社会」での主なエネルギーとして、大量導入されることが想定されています。でも太陽光や風力といった再エネは季節や天候によって発電量が変動しがち。それに対して水素は長時間・大量にエネルギーを貯蔵できるという特徴があるため。
例えば、電力需要の少ない春の時期の太陽光発電の電気を水素に変換して貯めておき、需要が多い夏や冬にまた電気にして使う、ということができるのです。
安定しているすごいやつ
日本はエネルギーの大部分を海外からの輸入に頼っています。その結果戦争など国際情勢の影響を受けやすい状況に。なのでエネルギーの調達先をいろいろ持つことが必要です。
国内外の再エネなど様々な資源から製造された水素を活用することで、エネルギーの安全保障や安定供給につながります。
ほかにもこんなところでも
いろいろ活用できそうな水素ですが、ほかにも期待が。
・大型の船や飛行機の燃料にも
・大規模な発電所で直接水素を燃焼する「水素発電」として
・業務・家庭の熱需要。電化が難しい産業分野での高温の熱源として
・災害時に活用(燃料電池自動車・バスは大きな電力供給能力を持っているので、停電発生時などに非常用電源として活用できます)
未来の街は水素かもね
スイソミルの2階には東京 2020 大会選手村だった晴海の再開発地区の模型が展示してあります。
大会では選手が利用するリラクゼーションハウスの電源などに水素が使われました。再開発地区ではパイプラインを通して地区内の商業施設や住居用建物の共用部に水素を供給する予定です。
まだ課題はありますが、それらを乗り越えた先にはスイソ社会が待っているかもしれませんね。
水素のことを楽しく知りたい方は「東京スイソミル」へ
東京都の水素ビジョンを詳しく知りたい方はホームページで