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浜離宮でお月見を♪

戦略広報課です。
やっと秋らしくなってきましたね。夏が暑すぎたので紅葉も遅いようです。紅葉はまだですが、お月さまを見てきました。場所は都会のど真ん中にある浜離宮恩賜庭園。10 月 15 日から 19 日までの5日間「浜離宮でお月見散歩 ~将軍の御庭で栗名月を愛でる~」が開かれていました。
浜離宮といえば、その立地がスゴイ。高層ビルが立ち並ぶ中、この空間だけはまさに異世界!

浜離宮からビルを望む。令和と江戸が入り混じったような不思議な光景

浜離宮は江戸時代に作られました。中央にある大きな「潮入の池」の水は東京湾につながっていて、その海水が使われている池なのです。(へええ~)東京湾の潮位にあわせて水門を開閉し、水の出入りを調節しています。江戸時代には海辺や川沿いの庭園に海水がよく使われましたが、現在、東京では浜離宮のみとなりました。

優雅な船上雅楽

今回のお月見では演奏する楽人が乗った和船が池を回遊し、かつて将軍が楽しんだと言われる庭遊び「船上雅楽」を再現。海に近い横堀に船を浮かべ、普段は入れない芝生から観賞しました。うれしい♡

お団子や野菜などのお供えをしたお月見台を眺めます。

笛の演奏もありました。風流でした~

浜離宮は6代将軍家宣の時に名称を「浜御殿」とし、その後160年間将軍家の別邸として利用されました。公家の接待にも使われたそうです。
御茶屋で池を見ながら和歌を詠みつつ、池に船を浮かべて音楽を聴き、庭園内の水田で田植えの様子を見せたのだとか。
また歴代の将軍の好みによって、梅林など園芸植物の栽培、馬場での武道訓練、焼き物やはた織りなど産業技術の研究の場としても利用されました。

三百年の松。家宣が庭園を大改修したとき、その偉業をたたえて植えられたといわれるクロマツ

将軍たちは園内の「御茶屋」で客人と食事をしたり、調度品を鑑賞したり、また鷹狩りの休憩場所として使用していました。

お伝い橋の上から見た中島の御茶屋。眺めがよく、かつては海のむこうに千葉県の房総が見えたそうです。

中島の御茶屋

中島の御茶屋は火災や空襲で焼失しましたが、昭和58年に再建されました。現在はここでお抹茶などが楽しめます。
御茶屋の多くは焼失しましたが、11代将軍家斉の時代に建てられた「松の御茶屋」「鷹の御茶屋」「燕の御茶屋」は忠実に復元されました。

鷹の御茶屋

将軍が鷹狩りの時に休憩所としても使用していた「鷹の御茶屋」。月がきれいだ~。

燕の御茶屋の壁に映し出された、浜離宮オリジナルモチーフ「うさぎ」
地面に映し出された、もう一つのオリジナルモチーフ「くじら」。ゆらゆら動いてきれい

超穴場スポットの浜離宮。こんな都心にこんなオアシスがあったとは!入園料も300円とリーズナブル。これからはきっと紅葉もキレイです。都心の楽しみが一つ増えましたね~。

浜離宮恩賜庭園|公園へ行こう! (tokyo-park.or.jp)