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令和2年度 東京都職員表彰が決定!

 都庁における取組のうち、顕著な功績を残した取組を表彰する「令和2年度東京都職員表彰」を実施しました。
 受賞案件のうち、
  職務発明部門 職務に関して有益な発明等をした取組
  政策課題部門 都政課題の解決に当たり、顕著な功績があった取組
  業務改革部門 都民サービスに関する改善等の取組
について、紹介します。

1.職務発明部門(全1件)

(1)迅速・低コスト・高精度の「6種類の食品中甘味料一斉分析法」の開発(福祉保健局)

1-1【福保】甘味料分析

 パラダイムシフトにより新たな分析手法を確立し、分析総時間の短縮(3日→1.5時間)、年間消耗品コスト60%削減、偽陽性や検査不能食品の解消を実現し、都民の食の安全・安心に大きく貢献しました。


2.政策課題部門(全6件)

(1)-都内初!-神津島村の「星空保護区」認定(総務局・建設局)

 都内で初めての「星空保護区」認定に必要な街路灯基準の定義を新たに生み出すことで、認定に大きく貢献するとともに、このことは認定を目指す他自治体の後押しにつながりました。(写真は神津島村提供)

2-1【総務】街路灯


(2)災害史に残る令和元年台風19号の被害への復旧対応(建設局)

 過去に例がない規模、同時多発的に被害が重なった中(多摩地域の都道31か所で通行止め、6河川で溢水、4河川10か所で護岸崩壊等)で、職員が培った知識と経験を最大限活用し、機動的な復旧対応により、都民生活の安心安全に貢献しました。

<被災状況(復旧前)>

2-2【建設】被災状況

<復旧後>

2-2【建設】復旧後


(3)架橋から90年!吾妻橋の長寿命化事業 ~貴重な土木遺産を次世代へ継承~(建設局)

 歴史的価値のある貴重な土木遺産「吾妻橋」の景観を変えずに、橋を支える「アーチリブ」を取り替え、長寿命化を達成し、国土交通省主催の「国土技術研究会」で最優秀賞を受賞するなど、対外的にも高い評価を得ました。

2-3【建設】吾妻橋


(4)高潮から都民の命を守る。「高潮特別警戒水位」の設定(港湾局・建設局)

 想定し得る最大規模の高潮に対する避難体制等の充実・強化を図るため、高潮特別警戒水位を設定。避難に必要な時間(リードタイム)を確実に確保するため、海岸からの越波による浸水の影響など、危険な状況の見逃しを避けるために、都独自の視点を加えた検討を他自治体に先駆けて実施しました。

2-4【港湾】高潮特別警戒水位


(5)安全・安心・快適な駅空間の創出 ~都営新宿線全駅のホームドア整備、バリアフリー対策の充実~(交通局)

 ホームドア整備と段差・隙間対策を1年半という短期間で実施し、「ホームドア整備率」首都圏最高水準と「駅のバリアフリー化」を実現。新宿線の転落事故ゼロを達成し、車いす利用者等にも快適な駅空間を創出しました。

2-5【交通局】新宿線ホームドア


(6)コロナ禍の小学生の生活リズム形成!「TOKYOおはようスクール」(教育庁)

2-6【教育庁】おはスク 写真①

 感染症対策による臨時休校中に地上波を活用したテレビ番組を放映し、子供たちの生活や学習のリズム作りに貢献しました。また、都民・教育関係者の声に即応した改善の効果もあり、地上波民放キー局と遜色ない視聴率を獲得するとともに、子供たち等から感謝の声が多数寄せられました。

<2020/5/2放送>


3.業務改革部門(全5件)

(1)スマートフォン決済アプリ収納の導入(主税局)

3-1【主税局】スマホアプリ

 新たなキャッシュレス納税方法の導入により、「PayPay」、「LINE Pay」による収納を可能としました。導入から8か月で約20万件の利用があるなど、都民の利便性及びキャッシュレス納税比率の向上に寄与しました。


(2)新型コロナウイルス検査法の早期確立と検査対応(福祉保健局)

 当初、新型コロナウイルス感染症の検査法が不存在であった中、新規検査法の開発等により、新型コロナウイルス感染症の検査数を1日あたりの最大10検体程度(流行初期(1月))であった状況から、1000検体程度(第2波(9月))まで増加させ、検査数の増加に対応しました。

3-2【福保】新型コロナ検査風景


(3)ICT導入による新型コロナウイルス感染症の診療支援(病院経営本部)

 新型コロナウイルス対応の現場において、ICT機器導入により、問診・結果説明の遠隔化や、入院患者と家族等との面会を可能としました。これにより、患者との接触回数を最大3回から1回に削減でき、防護服に要する経費も1患者あたり最大500円程度削減できました。

3-3【病院】タブレット


(4)バルブステムオイルシール取り外し治具の製作(交通局)

 熱影響等で固着したバルブステムオイルシールの取り外しのための専用の工具がなく、力ずくで引き抜いていたため、周辺部位を傷つける恐れや作業時の危険性もあった中、治具を使用することにより、大幅な作業時間の短縮及び安全性の向上を実現しました。作業時間がエンジン1基当たり1時間12分から4分に大幅削減され、作業員の身体的負担も軽減されました。

3-4【交通局】バルブステムオイルシール


(5)臭気のない住みやすい環境をつくれ!「簡単臭気測定キット」の製作(下水道局)

3-5【下水道局】臭気測定キット公共汚水ます内部の臭気測定に当たり、作業中の臭気拡散・道路通行阻害の防止が大きな課題であったが、安価で汎用性の高い「載せるだけ」の測定キットの製作により、道路上での臭気測定作業の効率化を実現しました。道路上での作業効率の改善(従来品 180秒/1か所→提案品 30秒/1か所)と、製作費用の削減(従来品 100,000 円→提案品300円)を達成しました。


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