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キミも消防団に入ってみないか?

戦略広報課です。
最近ドラマで、地域の消防団員が主人公のドラマがありましたね。それまで消防団の活動をあまり見たことがなかったので、あのドラマでだいぶ概要がわかりました。わたしと同様の方も多いのでは?

地元を助けてきた消防団

消防団とは主に地域の住民が団員となり、その地域の火災をはじめ、風水害や震災などでの消防活動を行う組織です。仕事をしている人、学生など様々な立場の人が参加しています。

消防団のルーツは江戸時代にさかのぼります。江戸が舞台の時代劇などに時々登場する「火消し」も当時の消防団です。享保15(1730)年に本格的な町火消制度「いろは四十八組」が編成されました。ちなみにこの制度を作ったのはあの大岡越前守忠相。

「新板子供遊いろは組学」消防博物館所蔵

纏(まとい)や梯子(はしご)・鳶口(とびぐち)などの火消道具と一緒に町火消が紹介されている1840年代(天保14~弘化4年ごろ)に描かれた錦絵です。
その後、明治5年には消防組が結成され、昭和14には警防団、22年に消防団が結成されました。

昭和14年発足の警防団

昭和22年、警防団が廃止され、全国の市町村に消防団が設立されました。だいぶいまの消防団に近い様子です。
現在、東京23区には58の消防団、439の分団があり、約13 ,500人(令和5年4月現在)の消防団員が活躍しています。
そんな消防団の活動を見ようと、品川区の大井消防署で大井消防団の訓練を見せていただきました。

大井消防団の訓練見学

まずは準備運動から
放水訓練
終わってホッと一息。若手も多いです

災害や事故のとき、チェーンソーを使って救出することもあります。だからこのような訓練も必要です。
このほかに、救護訓練で心肺蘇生も行います。また台風の季節の前には水害に備えた訓練、夏は熱中症に備えた訓練なども行います。

こんな活動もしています

応急手当の仕方やAEDの使い方などを住民に指導することも消防団のお仕事のひとつ。写真は、しながわ水族館で大井消防団の方が指導しているところ。

実際の火災現場で、消防署員と連携しての消火活動。放水訓練の成果ですな。

火災のあとの残火処理を行っています。

ここは分団本部施設で災害時などの活動拠点。可搬ポンプを積んだ車や資機材などが格納されています。

和気あいあいとした団員のみなさん。普段の楽しそうな雰囲気が伝わってきます。

左から2番目の石畑さんは、飲食店で働いています。お店にお客さんとして来ていた団員さんに「よかったら入らない?」と誘われて入団。いま6年目だそうです。「大変かなと想像していましたが、みなさん親しみやすく、今は地域の一人としてやりがいを感じて活動しています」とのことです。
他に会社員、整骨院スタッフ、駅員さんなども大井消防団の団員です。

団員になってみませんか


消防団では団員を募集中です。18歳以上の健康な男女ならどなたでも入れます。地域での顔見知りも増えてよかった、との声もありました。みなさんも消防団に入ってみませんか?
興味のある方は地域の消防団を調べてみてはいかがでしょう。

おまけ


10月14日(土)に開催された第51回東京都消防操法大会可搬ポンプ操法の部で、大井消防団が優勝しました。パチパチ。

東京消防庁の消防団員募集のページはこちらをご覧ください。

QRコードからも見ることができます。