震度5強びしょ濡れで一晩中作業 早朝復旧に驚き
10月7日22時41分頃に発生した地震により、都内23か所で漏水が発生しましたが、8日午前6時までにほぼ全ての修理が終わり、断水などが起きませんでした。SNSなどでも水道局の迅速な対応が「早い!」と取り上げられていました。
漏水はどこから?
今回は水道管に破裂や損傷はなく、ほとんどが空気弁からの漏水でした。空気弁とは水道管の中の空気の出し入れを調整する器具で、中に樹脂製の球が入っています。通常はこの球が上部の蓋部分に密着していますが、地震で球がずれ空気が出る穴から水が漏れたのだそうです。
空気弁の断面。球が本来ある位置からずれて漏水した
漏水の通報を受け現場にかけつけた職員が、水があふれ出る中、びしょ濡れになりながらも水道管の弁を閉じるバルブを手探りで探し、操作して水を止めることができました。
空気弁を閉じるレバー式のバルブが空気弁の根元にある。
写真は研修用の器具
24時間常に待機
水道局ではこのような緊急時に備え、夜間や休日も職員による待機態勢が敷かれています。
また災害に備え、日ごろから訓練や研修を行っています。
災害のとき水はいのち 応急給水訓練
水との闘い 激しい漏水防止研修
もしものために区と連携した応急給水訓練
必須!家のそばのステーション確認
災害時の備えを同局の総務部総務課・島野敏寛課長に伺うと「1日一人3リットルの水が必要だと言われていますので、日頃の水の汲み置きをぜひお願いします。また災害時給水ステーション(給水拠点)を都内215か所用意しています。ご自宅の近くのステーションを前もって確認しておいてください」とアドバイスをいただきました。
災害時給水ステーション
夜間工事もゆるして
今回素早い対応ができたのは水道管の耐震化が進んでいることも要因の一つ、と島野さん。
「夜間の水道管取替工事など、騒音などでご迷惑をおかけしますが、水道管を耐震対応のものに取替えることで地震に強い水道となります。耐震化工事へのご理解をお願いします」とのことです。
災害時にあわてないよう、水への備えをおすすめします。
災害時給水ステーション お近くのステーションを検索してください。