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連続立体交差事業で渋滞なくそう

戦略広報課です。
渋滞が好きだ~という方はいるでしょうか。だいたい皆さん、渋滞は嫌いですね。「開かずの踏切」もツラい。いつまで経っても開かない踏切。ジリジリします。そんな状況を解消するのが「連続立体交差事業」です。
ある一定の区間で上に電車が走っていて、下が道路になってるようなアレですよ、アレ。

渋滞ゼロになった踏切


次の2枚の写真は京急蒲田駅東側の第一京浜(国道15号)です。

全線高架化後(平成29年)
京急蒲田(空港線)第1踏切 高架化前(平成17年4月)

これらの写真は同じ場所です。とても同じところとは思えませんね。
写真の第1踏切の遮断時間が、高架化前は一日7.8時間だったのが、全線高架化後にはなんとゼロに!
第一京浜(国道15号)の渋滞は高架化前は最大780メートルだったのが、高架化後はこれもゼロに!すごい効果です。
地元の方へのアンケート調査によると「子どもの通学や高齢者の移動など安心感が高くなった」と回答した人は約9割でした。
また地元消防署員へのアンケート調査では「高架化前は踏切遮断で通行を妨げられた経験がある」と答えた人が9割。しかし高架化後は、ほぼ全員が「緊急出動の移動がスムーズになった」と回答しました。連続立体交差事業は消防や救急活動にも役立っている、ということです。

東村山の実態


実際に工事を進めている現場を見てみたいわ~、と東村山市の現場に行ってきました。

東村山といえば、ベタではありますが、やっぱり志村けんさんです。

駅前には銅像が立っておりました~
では早速、今の道路の状態を見てみましょう。

例えばここ。↑ 西武鉄道東村山駅から5分くらいの久米川第3号踏切です。
昼間ですが、もうすでに車が少し詰まっています
東村山駅は西武鉄道新宿線、国分寺線、西武園線と3つの路線が乗り入れており、電車の運行本数もかなりの数。当然踏切も開きづらい。よって渋滞します。そこで、いま上に線路を建設中。完成すれば踏切による渋滞はなくなります。

ここもすごい踏切なのです。この写真だけだとわからないかも・・・。

五差路が踏切近くにあり、踏切待ちに加えて、四方八方から車も入ってきます。その車の通過も待たないといけません。なのでやはりここも渋滞。
今はドライバーのみなさんの譲り合いの精神でどうにかなっている模様。何とかしないといけません。
これらを改善するために、工事が着々と行われているのです。

現場を案内してくれたのは、建設局で連続立体交差事業を担当している藤井さん。

「東村山駅付近では、連続立体交差事業として鉄道を高架化する大規模な工事が行われています。令和12年度末までの事業完了を目指しています!」

前を歩くのは「藤井ちゃんが頑張っているので、ぜひ紹介してね」と同じ職場の統括課長代理・湊さん。現場を熱く案内してくれました。後ろが藤井さん。

上から見た様子です。ここに線路が作られていきます。遠くに富士山も見える現場です。(見えますか~?)

夜間にも行われている工事

高架橋を作るために必要なスペースの確保として、営業している電車の線路を一時的に仮の線路に切り替えながら、工事を進めています。

鉄道の運行に影響を与えないよう、終電から始発までの約3時間、仮の線路への切り替え作業を行います。写真は、約150名の作業員が一斉に線路を切り替えているところです。

みんなが寝ているであろう時間、こんなにたくさんの人たちが働いています。

試運転を見守る作業員の方々。じ~ん。。(´;ω;`)

夜が明けてきました。無事、試運転。みなさん本当にお疲れ様です。

こんな効果も


連続立体交差事業は渋滞解消のほかにもいくつか効果があります。
一つは高架下の活用です。駐輪場や保育所、図書館、防災倉庫、デイサービスなどなど。駅に近くアクセスが良いと利用者にも高評価だそうです。まちが便利になります。

駐輪場
保育所

これまでは鉄道で分断されていた、まちの一体化も期待できるのです。
今 、都ではこのような連続立体交差事業を7か所で行っています。すべての事業が終わると合計で65か所の踏切が無くなります。完成が待ち遠しいですね~

連続立体交差事業について