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夜の美術館めぐってみました PART.1

戦略広報課です。先日から真夏の水族園、動物園と真夏シリーズを続けてきましたが、この夏のもう一つの楽しみは夜の美術館巡りでした。
サマーナイトミュージアムと聞いて「よし、いかなくちゃ」と
7月18 日から8月30日までの毎週金曜日(写真美術館だけ木曜も)、夜間開館した都の美術館5館を訪ねました。
写真もたくさんあるので二回に分け、まずは東京都写真美術館東京都庭園美術館をご紹介します。

クールな雰囲気 東京都写真美術館

東京都写真美術館は恵比寿ガーデンプレイス内にあります。
なんかかっこいい~。ビルもシックな色合いで大人っぽい雰囲気です。
展示の様子は写真メインで。

この期間開催していたのは「TOPコレクション 見ることの重奏」

心が清々しくなるような風景を鑑賞できる「今森光彦 にっぽんの里山」

そして、暗闇に浮かぶ幻想的な富士山の写真 「WONDER Mt.FUJI 富士山 ~自然の驚異と感動を未来へ繋ぐ~」

写真美術館は写真を引き立たせる演出がすべてかっこいいのです。この雰囲気のある通路の先に別の富士山の写真が見えます。

モノクロもいいですね
カラーの富士山もいい!

美術館に行くと必ず立ち寄るのがミュージアムショップ。その館ならではのラインナップがあり見ているだけで楽しいです。色とりどりのコースターの見せ方も、さすが写真美術館
東京都写真美術館

レトロがすてき 東京都庭園美術館

港区にある東京都庭園美術館はJR目黒駅から歩いて行けます。
近づくと森のような一画が見えてきます。国立科学博物館附属自然教育園が隣接しているからでしょうかね。門を入って木々の中を進みます。時刻は夕方5時ですがまだ明るいです。

フォトジェニックな建物が出現

庭園美術館は建物がステキ。
この本館は1933(昭和8)年に当時、皇族だった朝香宮家の邸宅としてアール・デコ様式で建てられました。主要な室内の装飾はアール・デコの代表的なフランスのデザイナー、アンリ・ラパンが担当。その建物と庭園が1983年(昭和58)に、そのまま美術館として開館しました。
※アール・デコとは1910年代から30年代にかけてヨーロッパを中心に世界中で流行した装飾様式。

正面玄関には同じくアール・デコ時代に活躍したフランスのガラス工芸家、ルネ・ラリック作のガラスレリーフ扉。夕方はライトに浮かんだ姿が一層美しいです。

細かい天然石で制作された床全面のモザイク。デザインは宮内省内匠寮技手の大賀隆が手がけました。

展示室入ってすぐのところに置かれた白磁のオブジェ「香水塔」。朝香宮邸時代に上部の照明部分に香水を施し、照明の熱で香りを漂わせたという由来から「香水塔」と呼ばれるように。

これは庭園美術館のロゴ。このロゴはアール・デコ様式の内装から得たイメージに「TOKYO」のTを合わせたものです。ふむふむ。

二階のベランダ。白と黒の国産大理石の床に整然と並んだ椅子。窓の外は庭園の緑が・・目にしみる。

第二階段の丸窓
この期間開催していた竹久夢二の「生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界」展示風景

見に来られていた浴衣のお二人。「この展示期間中、着物で来ると当日券が割引になると聞いたので」とのこと。夢二の展示なので着物での観覧姿がすごくいい感じでした~。

日本庭園内にはお茶室「光華」があります。茶会などのイベントもありますよ。

茶室内に飾られていたガラスの器

もう一度美術館に戻り、中の装飾を撮影。照明などがきれい。

第一階段の裏手にある当時の客用洗面所。シックで素敵。

建物の中央にある第一階段。階段のステップ、腰壁、手摺りには外国製大理石のビアンコ・カラーラをはじめ3種類の大理石が使われています。

第一階段の上にある照明もアール・デコ特有のパターン化された花模様が施されています。

第一階段の装飾ガラスパネル。花模様がくっきり。

夜の庭園美術館です

二つの雰囲気の違う美術館をまずはご紹介しました。
写真だけ見てもステキですが、ぜひ実物を見に行っていただけると嬉しいです。展示はもちろん、建物や敷地の雰囲気だけでも、非日常を感じられます。どちらも行きやすい場所なのでぜひ訪問してみてください~。

東京都庭園美術館