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都レンジャー(小笠原)

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東京都自然保護指導員(都レンジャー小笠原地区)です。 小笠原地域の都レンジャーは本州から1000km離れた海洋島であるという 特殊な自然環境の中で様々な業務を行っています。 この…
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#自然

都レンジャーは普段、どんな仕事をしているの?(母島レンジャー編)

みなさん、こんにちは。いつも都レンジャーnoteの記事をご覧いただきありがとうございます。今回、「都レンジャーは普段、どんな仕事をしているの?」という質問についてお答えします。以前の記事になりますが、多くの反響があった、こちらの記事をご紹介します。

母島レンジャー 夏の活動ハイライト

日中はまだまだ暑い小笠原ですが朝夕は涼しくなりました。すっかり夏は終わり、冬が近づいてきています。 小笠原の東京都レンジャー(以下都レンジャー)は、歩道や園地等の小笠原国立公園の利用施設の維持管理、自然保護に関する違法行為の監視、外来種の侵入・拡散防止を日常の業務としています。 7月末から8月は船便も増え、夏は小笠原観光のハイシーズン!普段より歩道や園地の利用者が増えることにより事故や自然保護に関する違法行為、外来種の侵入・拡散など自然への影響が起こるリスクが高まるため、都レ

小笠原の公園施設管理はいろいろある!今回はアオウミガメ救助を紹介します

 都レンジャーの業務の一つに公園施設の管理があります。父島母島において東京都が管理している公園施設は園地歩道を含めて18か所です。日々、巡視をしながら点検や補修といった作業が多いのですが、この時期はウミガメの救助連絡がたまに来ることがあります。 今回は、ウミガメの調査や研究をしている小笠原海洋センターが島民の方から「アオウミガメが木の根に絡まって動けなくなっている」と通報を受けたことがはじまりです。アオウミガメがいる場所はジョンビーチという東京都が管理する父島海岸線歩道の終

【都レンジャー活動報告】父島南崎で外来植物の駆除作業をしてきました

1.父島南崎にある外来種たち みなさんは上の写真は何の花かご存じですか?これはタバコの花です。可愛らしい花ですが、父島ではタバコが野生化してしまい駆除対象になっています。かつて、父島の南崎という場所では1000本以上生えていました。 続いて、この樹木はモクマオウといいます。これも父島では外来種として島内で生育しており、行政、NPO、事業者、島民などが協力して長年駆除のために戦い続けています。これも南崎ではかつて500本以上ありました。 2.なぜ、父島南崎で外来種の駆除を

新レンジャー紹介(小笠原地区母島)

こんにちは。4月より都レンジャーとして赴任いたしました。前澤良音(まえざわらおと)です。 出身は小笠原諸島の父島です。生まれてから18歳まで父島の自然の中で育ちました。大学では環境教育やエコツーリズムを学び、卒業後は父島の属島の自然保護に携わってきました。 母島赴任ということで、慣れ親しんだ父島の自然とはまた違った小笠原の一面に触れることができてとても楽しみです!小笠原の自然を素敵な状態で残せるよう頑張っていきます。 よろしくお願いします。