マガジンのカバー画像

東京 i CDC - 新型コロナウイルス感染症対策

98
感染症に関する政策立案、危機管理、調査・分析、情報収集・発信など、効果的な感染症対策を一体的に担う常設の司令塔として、新たな拠点となる「東京 i CDC」からの情報発信をピックア… もっと読む
運営しているクリエイター

#iCDC

第3回 今後のパンデミックについて ー都民1万人アンケート結果から

こんにちは。東京iCDCリスコミチームです。 全3回にわたり、都民1万人アンケート調査の結果をお届けしています。結果報告の第1回では陽性経験やコロナの流行を振り返って、困ったこと・よかったことなどについて、第2回では現在の感染対策や今後も定着してほしいことについて述べました。 第3回では、今後のパンデミックへの考え・備えについて見てみましょう。 私たちは新型コロナのパンデミックを経験したわけですが、「今後もこのような大流行が発生すると思うかどうか」を尋ねました。下の図はそ

第2回 今後も定着してほしいことは? ー都民1万人アンケート結果から

こんにちは。東京iCDCリスコミチームです。 全3回にわたり、都民1万人アンケートの結果をお届けしています。第1回では陽性経験やコロナの流行を振り返って困ったこと、よかったことについて述べました。第2回では、現在の感染対策や今後も定着してほしいことについて見てみましょう。 まず、新型コロナは収束したと思うかについて尋ねた結果が以下の図です。これについては、「収束していない」が約45%です。「収束した」は10%です。下のグラフは、「収束していない」とする理由ですが、「まだ通

第1回 新型コロナの流行を振り返って ー都民1万人アンケート結果から

こんにちは。東京iCDCリスコミチームです。 リスコミチームでは、都民のみなさまが新型コロナに対してどのような意識を持ち、どのように行動しているのか、その実態を把握するため、新型コロナへの対応等についての都民アンケート調査をこれまで実施してきました。 新型コロナの流行から4年が経過した時点で、都民のみなさんが新型コロナ、さらには将来の感染症流行についてどう思い、どう行動しているのかを今年2月に調査しました。 調査の概要は次の図のとおりです。調査対象は東京都在住の20代~7

都民向け講演会「ポストコロナ時代における安心して生活できる社会づくり」を開催しました!

保健医療局では、1月21日(日)に、都民向け講演会「ポストコロナ時代における安心して生活できる社会づくり」を東京国際フォーラムで開催しました。 講演会では、東京iCDCの賀来所長から感染症等をテーマに講演を行い、新型コロナとの闘いや感染症の歴史などを振り返りながら、今後必要な対策などを分かりやすく説明いただきました。また、トークセッションでは、フリーアナウンサーの永井美奈子さんをお迎えし、コロナ禍で演奏の機会がない音楽家のために、無観客クラシックライブ配信イベントを実施され

感染流行から2年。通常医療への影響やワクチン4回目について-都民アンケート結果から(3)

こんにちは。東京iCDCリスコミチームです。 3回にわたり、都民アンケート調査の結果をお届けしています。第1回では、都民の感染防止対策の取組状況について、第2回では都民の新型コロナに対する意識とワクチン接種意向について述べました。 この第3回では、新型コロナの感染状況や今後の対策に関する気持ちについて見てみたいと思います。 このグラフは、新型コロナに対する現在の気持ちをたずねた結果を示しています。 「あてはまる」「ややあてはまる」をあわせると、8割弱の回答者が再び感染が拡

感染流行から2年。コロナに対する意識は?ワクチン接種は?-都民アンケート結果から(2)

こんにちは。東京iCDCリスコミチームです。 3回にわたり、都民アンケート調査の結果をお届けしています。第1回では、感染防止対策の取組状況について述べました。 第2回では、新型コロナに対する意識や3回目のワクチン接種意向について見てみましょう。 下の図は、新型コロナに関してどのような意識を持っているかをたずねた結果です。 「自分はコロナに感染しない」と考える人の割合は22.9 %で、2021年3月調査(27.1 %)および2021年10月調査(26.7 %)から減少傾向に

感染流行から2年。現在の感染防止対策は?-都民アンケート結果から(1)

こんにちは。東京iCDCリスコミチームです。 新型コロナウイルスの感染流行がはじまって2年以上が経過しました。 リスコミチームでは、感染流行が長引くなかでの、都民のみなさんの意識やくらしを理解するため、都民アンケート調査を実施しました。 調査の概要は次の図のとおりです。 調査対象は東京都在住の20代~70代の都民とし、性、年代、居住地を東京都の人口比率に合わせた割当抽出を行いました。 調査期間は2022年3月15日〜同年同月25日、有効回収票数は10,000です。 今回の

都立・公社病院の外来を受診した後遺症患者の症例分析

こんにちは。東京iCDC事務局です。  東京iCDC後遺症タスクフォースにおいて、コロナの罹患後の症状、いわゆる後遺症について、都立・公社病院のコロナ後遺症相談窓口から自院の外来受診につながった症例など、都立・公社病院の外来を受診した後遺症が疑われる患者の症例データをもとに、分析を行いましたので御紹介します。 (資料全文は、以下のリンクから御覧いただけます) (第84回)東京都新型コロナウイルス感染症モニタリング会議資料 (令和4年3月24日) https://www.b

都立・公社病院「コロナ後遺症相談窓口」の相談データ分析

こんにちは。東京iCDC事務局です。 東京iCDC後遺症タスクフォースにおいて、コロナの罹患後の症状、いわゆる後遺症について、都立・公社病院に開設した「コロナ後遺症相談窓口」のデータをもとに、分析を行いましたので御紹介します。 (資料全文は、以下のリンクから御覧いただけます)  第77回 東京都新型コロナウイルス感染症モニタリング会議資料(令和4年2月3日) https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/taisaku/saigai/10133

大学の学生寮や部活動で集団感染を防ぐためのチェックリストを作成しました。

こんにちは。東京iCDC事務局です。 大学の学生寮や部活動においては、集団感染(クラスター)の発生リスクが高く、これまでもクラスターが発生してきました。特に、オミクロン株による感染の急拡大により、クラスターに対するさらなる警戒が必要な状況になっています。 こうした状況を踏まえ、東京iCDC感染制御チームでは、保健所等へのヒアリングを行い、「管理監督者」と「学生」向けに、感染予防策のポイント等を普及啓発するためのチェックリストを作成しました 学生生活において集団感染を防ぐ

「自宅療養者向けハンドブック」を改訂し、自宅療養中のチェックリスト「家族で守ろう10の約束」を作成しました。

こんにちは。東京iCDC事務局です。 1月以降、新たな変異株(オミクロン株)の急拡大を受け、都内の新規陽性者数は急増しており、重症化リスクの高い65歳以上の高齢者の新規陽性者数も大きく増加しています。感染経路として同居者から感染している事例もみられ、家庭内において、引き続き徹底した感染防止対策を行っていくことが大変重要です。 こうした状況を踏まえ、この度、東京iCDC感染制御チームで、「自宅療養者向けハンドブック」の改訂と、療養中のチェックリスト「家族で守ろう10の約束」

ブレイクスルー感染に注意しましょう!

こんにちは。東京iCDC事務局です。 ワクチン接種や継続した感染対策により、10月以降の新規陽性者の発生は抑えられています(12/8時点で、新規陽性者の7日間平均は約16人)。 一方で、ワクチン2回接種済みでも感染してしまう、いわゆる「ブレイクスルー感染」が発生しています。今回は、ブレイクスルー感染の特徴や留意すべきポイント等をご紹介します。 ブレイクスルー感染ワクチンの発症予防効果は100%ではありません。また、ワクチン接種から期間が経過すると抗体価の低下により、感染リス

オフィス・通勤時の感染予防!換気の専門家にインタビュー②

東京iCDC事務局です。 前回は、自宅での換気のポイントについて伺いましたが、今回はオフィスの換気・通勤時に気をつけることなどについて、早稲田大学建築学科教授(日本建築学会会長)の田辺新一(たなべ しんいち)先生と、工学院大学建築学科教授(空気調和・衛生工学会新型コロナウイルス対策特別委員会委員長)の柳宇(やなぎ う)先生に伺います。 noteの最後に、ポイントをまとめています。是非ご一読ください! <田辺先生、柳先生の前回のインタビュー記事はこちらから> 1. オフィ

あなたは感染防止対策を続けていますか?-都民アンケート結果から(1)

こんにちは。東京iCDCリスコミチームです。 「災害レベル」と表現された第5波もおさまり、全国的に新型コロナの感染状況が落ち着きを見せてきました。東京都でも、モニタリング会議で報告されているように新規陽性者数(7日間平均)は8月下旬から継続して減少しています。9月30日には4回目の緊急事態宣言も解除されました。 こういった状況のなか、都民のみなさんは新型コロナの感染状況やワクチンに対してどのような意識をもち、またどのような感染防止対策をとっているのでしょうか。リスコミチーム