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東京 i CDC - 新型コロナウイルス感染症対策

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感染症に関する政策立案、危機管理、調査・分析、情報収集・発信など、効果的な感染症対策を一体的に担う常設の司令塔として、新たな拠点となる「東京 i CDC」からの情報発信をピックア…
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#感染症

賀来満夫先生×佐藤佳先生 特別対談 「今後の感染症対策を考える―ウイルス学者の立場からー」

1 はじめに ~研究者、専門家を目指したきっかけ~【事務局】  本日はよろしくお願いします。賀来先生と佐藤先生はもちろんご面識はおありだと思いますが、このような対談は初めてと伺っています。我々も非常に楽しみにしておりました。  はじめに、佐藤先生はウイルス学者、賀来先生は医師、感染症の専門家としてご活躍ですが、そもそもこの道を選ばれたきっかけなどはどのようなものだったのでしょうか。是非お聞かせいただきたいです。 【佐藤先生】  一番古い記憶として残っているのは、中学生の時

都民向け講演会「ポストコロナ時代における安心して生活できる社会づくり」を開催しました!

保健医療局では、1月21日(日)に、都民向け講演会「ポストコロナ時代における安心して生活できる社会づくり」を東京国際フォーラムで開催しました。 講演会では、東京iCDCの賀来所長から感染症等をテーマに講演を行い、新型コロナとの闘いや感染症の歴史などを振り返りながら、今後必要な対策などを分かりやすく説明いただきました。また、トークセッションでは、フリーアナウンサーの永井美奈子さんをお迎えし、コロナ禍で演奏の機会がない音楽家のために、無観客クラシックライブ配信イベントを実施され

賀来座長 ごあいさつ

このたび、10月1日付で、あらたに立ち上がりました東京 i CDCの専門家ボードの座長ならびに東京都参与に就任いたしました賀来満夫(かくみつお)です。 今後、新型コロナウイルス感染症をはじめ、さまざまな感染症に関する最新の科学的事実や情報などを小池百合子都知事、都民の皆様方へお伝えし、皆様方の安全・安心な生活に貢献できるよう努力してまいりたいと思います。 すこし、自己紹介をさせていただきます。 出身は大分県で、長崎大学医学部を卒業した後、大学院で感染症の基礎的研究に取り組み、

新型コロナウイルス感染症と季節性インフルエンザの同時流行を見据えた都の取組

季節性インフルエンザとの同時流行に向けた対応方針について、東京iCDCでとりまとめ、これを踏まえた都の取組について、お知らせします。 受診相談体制発熱等の症状がある場合には、受診が必要かどうかについて、まず、身近な医療機関に電話で相談してください。かかりつけ医がいる場合は、かかりつけ医に連絡をお願いします。かかりつけ医がいない場合は、東京都内の地区医師会のホームページでご自分で検索されるか、今回都が設置する東京都発熱相談センター(TEL  03-5320-4592) にご相

リスコミチームを立ち上げました!

1.リスクコミュニケーションチームを立ち上げました新型コロナウイルス感染症をめぐっては、国内外でリスクコミュニケーションの必要性があらためて認識されました。リスクコミュニケーションとは、個人、機関、集団間で情報や意見のやりとり(相互作用プロセス)を通じて、リスク情報とその見方の共有を目指す活動のことを言います。 東京iCDCでは、専門家ボードのなかにリスクコミュニケーションチームをおき、感染症対策に資するべく活動を行っています。 東京iCDCのリスクコミュニケーションチームで

都民の皆さんの声をうかがいました・前編

1.都民のみなさんの声をうかがいましたリスクコミュニケーションチームでは、広聴の第一歩として、都民のみなさんにアンケート調査を行いました。 今回のnote では、その概要をご紹介します。 なお、最初にご注意願いたいことがあります。 それは、今回のアンケート調査は、代表性の担保がされたデータではなく(東京都の人口構成比率には即していない、サンプルサイズも小さい)、あくまでも予備的な調査である、ということです。また、今回は質問数の制約もありました。そのため、今回の予備的な調査を

都民の皆さんの声をうかがいました・後編

「都民の皆さんの声をうかがいました・前半」はこちら 5.予備調査結果その2:新型コロナに対する意識この予備調査では、都民のみなさんが新型コロナに対してどのような考えを持っているかについてもたずねています。 【これらの結果からわかったこと】 1.自分は新型コロナウイルスには感染しない、感染しても自分は重症化しないと思っているひとが2割強の割合でいることが見て取れます。その割合を詳しく見ると、20代、30代で多くなっていました。 2.コロナウイルスに感染したかなと思っても受診